一等地での登記

起業するの当たってのハードルには様々なものがありましたが、その中でもオフィスを何処に持ってくるかというのも大きな問題の一つでした。
登記する所在地が人様に良く知られた場所であるということは、起業間もない会社においては信用度につながってくることは間違いないのです。
とんでもない郊外に持ってきたとして、それが信用度を低めるということよりも、いい場所であれば信用度が高くなる可能性があると言ったほうがいいでしょう。
しかしそれだけの場所で登記をし会社を維持していくことは、大変な苦労を伴います。
それに加え経費を抑えねばなりませんから、人件費に回すということも難しい。
かといって掛かってくる電話を全て転送して、外回りをする私が受けるというのも限度があります。
この問題を解決するために、私はレンタルオフィスを利用することにしました。

 

バーチャルオフィスの裏側: その隠された新ビジネスの真実

バーチャルオフィスの裏側: その隠された新ビジネスの真実

 

 


私に必要なものは一等地での登記、電話の対応、応接室、またその日の拠点です。
着目したレンタルオフィスは銀座にビルを持つものでした。
まず受付には常時女性2人が、来客への対応に当たってくれます。
大会社ほどのグレードの高い対応に心がけてくれる、これはポイントです。
また電話応対に対しても、丁寧で品格がある対応ですので、顔が見えない電話において会社をシッカリしたものに見せてくれるものです。
私の中ではこの電話応対のレベルの高さが、決め手となります。

ビジネスツールもさることながら、なによりもその日の必要に応じた部屋を利用出来るサービス。
実際、一対一の商談だけではないのです。
プレゼンテーションを行うならば会議室が必要ですし、1対2程度で広すぎる部屋というのも落ち着きません。
その時々に応じた臨機応変な用意というのは、個人の準備では難しいのです。
これが随時準備可能ということであれば、こんなに心強いことはありません。
常に行き届いた掃除というものも、実際一人では困難なのです。

このようなサービスを受け、その上登記も可能。
これで月額は事務の女性を雇用するに必要な給与の三分の一もかかりません。
郊外で事務所を構えるとすればこのレンタルオフィスの5倍は必要経費がかさみますし、ランニングコストの前に初期投資というものも掛かるのですから、かなり負担となるのです。

私はレンタルオフィスと契約をし半年が経ちますが、いまのところ満足しています。
安心して外回りに集中できるというのが、今の私にはこの上なく有難い事です。