一人暮らしの女性は

女性の一人暮らしというのは街中であればあるほど、神経質になります。
オートロックであったり上階であったりといった部屋で手頃な家賃があればよかったのですが、社会人になりたての私では、希望にあった部屋に入居するのは金銭的に負担が大きい物件が多く、現状無理でした。
いま住んでいるのは2階建ての1階。
一応高さのあるベランダが付いていますので、外からすっかり見えるということはないように配慮されていますが、やはり一人暮らしが悟られる洗濯物は表に出していません。

そのように出来る限り気を使っているのにもかかわらず、同じように神経質に暮らしている女友達が、ストーカー被害に遭ってしまいました。
警察の良心的な対応で大問題にまではならなかったのですが、どうして狙われたかというと郵便物からだったのです。
郵便受けに鍵は掛けていても、トリモチや両面テープをつけた針金で小さな投入口から郵便物を取り出して見れていたと。
朝出るところなども確認されていたらしいのですが、それでも一人暮らしかどうかの確信を得たのは郵便物だったということで、私はその話にゾッとしました。
宅配便などは近くのコンビニで受け取れるようにしているのですが、それだって誰が見ているかわかりません。
どうしたらいいのかもう分からなくなりました。

 

あなたの身を護る「危機管理大全」 (PHP文庫)
 

 


そんな折、会社の同僚が「私、会社の近くのバーチャルオフィスで郵便物や荷物は受け取るようにしてるよ。」と言うではありませんか。
詳しく訊くと、彼女は郵便物や宅配の荷物は自宅で受け取らないようにしているのだそうです。
バーチャルオフィスというものは、郵便物や荷物を受け取り、そのお知らせを随時携帯やパソコンに入れてくれるので、急ぎの郵便ならばその日のうちに取りに行きますし、そうでもないならばまとまった時になども出来るようです。
「転送もしてくれるのだけど、それじゃ私には意味が無いから、そこに留めて頂いてるの。
会社から歩いて10分ぐらいのもんよ、場所は。」

これは私にとっても有難い話です。
郵便屋さんを疑う訳ではないのですが、そういった事件もありましたし、宅配の人でもありましたよね。
郵便物から女の一人暮らしであるとしれてしまう危険性はとても大きいのです。

私は彼女が利用しているバーチャルオフィスを紹介してもらい、利用することにしました。
料金的にもそのぐらいのサービスであれば、月々全く問題ない金額でした。
これで安心が買えるならば安いものです。

一人暮らしの女性は、こういったサービスを上手く利用して、危険を回避すべき時代ではあると思うのです。